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低圧唾液吸引(メラチューブ)について

12月 20th, 2019 | Posted by admin in お役立ちコーナー

支部あてに低圧唾液吸引器の購入方法について時折問い合わせがあることから、2011年7月に掲載した「ALS知恵袋 Vol.2」https://als-shimane.com/232.html の一部を再編集して掲載します。年月の経過から購入先などを訂正しています。

(2019/12/20)

【唾でむせる】

対策

球麻痺が進むと飲み込みが悪くなり、唾を飲んでもむせるようになる。気管カニューレ内低定量自動吸引システム開発者の大分協和病院長 山本真先生によると、肺炎など肺に疾患がない場合、吸引が必要な痰の7~8割は誤嚥した唾や鼻汁だそうだ。そこで、唾を飲み込む前に外に排出する方法として有効なのがメラチューブである。低圧持続吸引ポンプにつなぎ、チューブの先端を口にくわえ唾を吸引する。

メラチューブは医療機器にあたるので主治医に相談の上、取寄せてもらう。低圧持続吸引ポンプは、楽天市場の通信販売で購入が可能。

https://item.rakuten.co.jp/shopdeclinic/oxim-30001/

  • この唾液吸引は山本先生が開発された気管カニューレ内低定量自動吸引システムとはまったく別な物である。
  • メラチューブを使用しても反射で飲み込む唾もあるため、痰の吸引が不必要になる訳ではない。
  • 低圧持続吸引ポンプには、据え置き型のコンセント式と、外出用の乾電池タイプがあり、用途により使い分けられる。

 

≪使用上の注意≫

  • 低圧持続吸引ポンプのセットにはペットボトルは含まれていない。ジュース等の空ボトルでよいが、圧に強い炭酸飲料のボトルを利用する。
  • ポンプは水平に、メラチューブをくわえた口より低い位置に置く。
  • メラチューブは細いので、唇や口腔内の皮・歯石・鼻汁や痰の固まりなどで目詰まりしやすい。その時は吸引器で吸い上げる。定期的に水を通して点検する。また、唾の粘度が高くても詰まるので、その場合は患者に水分補給をして欲しい。
  • ポンプ内に水が入ると故障するので、ボトル内の水位に注意する。
  • まれにボトル内に泡が充満することがあるが、メラチューブとの接続をつなぎ直したり水を通すと解消できる。それでも泡立つ時は、メラチューブとボトルをつなぐチューブの接続コネクターが詰まっていることもあるので掃除するか、接続コネクターを取り換える。
  • 吸引圧が強すぎると口腔内が乾燥して口内炎が出来やすくなる。特に睡眠時は、唾液の分泌が減るので注意する。
  • ポンプのチューブは単品でも購入可能だが、単品だとメラチューブとの接続コネクターが付いてないので、前のを外すかコネクターも注文する。
  • メラチューブは管の太さが二種類あり、唾液が多い方は太い管が良い。また、チューブ内に金属製の管が入った物とない物があり、使い方によって選択できる。
メラチューブ

メラチューブ 製造販売:泉工医科工業株式会社

低圧持続吸引ポンプ(据置型)


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