平成26年8月27日に松江市県民会館 会議室にて、島根県圏域別地域公聴会・松江が開かれ、支部からは文書で意見と質問を提出しました。
このほど、県のホームページにその回答が掲載されましたので報告します。
<支部からの意見・質問>
重症難病患者は災害弱者であり、中でもALS患者は自力で避難出来ないことから、災害発生時には最も過酷な状況に置かれることが予想されます。
松江市は全国で唯一の原発立地の県庁所在地です。原発事故時の地域別の避難先・経路が広報されました。在宅・入院に関わらず、人工呼吸器装着者は医療的ケアの度合いが高いため、避難場所も医療機関が望まれます。また、発声が不可能なため、慣れた介護者の付き添いも不可欠です。
人工呼吸器装着者の避難計画は立てられているでしょうか。また、患者個別への通知は予定されているでしょうか。
<県の回答 県のホームページより 平成27年5月掲載>
原子力災害の非難計画については、島根原発から30km圏内の4市において、県で作成した広域避難計画を基に、支援が必要な要配慮者の避難方法も含め、より詳細な広域避難計画が作成された。
入院患者であれば、人工呼吸器装着者に限らずその時点の病状に応じて、県で選定した避難先医療機関の受入準備が整い次第、救急車・ヘリ等の適切な搬送方法により避難していただく。
自家用車・バス等での避難が可能な在宅の要配慮者については、家族と共に、指定された避難先に避難していただく。また、必要に応じて、多目的トイレや冷暖房設備がより整った広域福祉避難所を活用する。
自家用車・バス等での避難が難しい要配慮者については、屋内退避を行いながら、市・支所に支援要請を行っていただき、福祉車両・救急車・ヘリ等の適切な搬送方法により、介護者の方とともに、広域福祉避難所または医療機関へ避難していただく。
避難準備や避難指示などの情報伝達は、TV・ラジオ・CATV・広報車・防災行政無線等の様々な手法で行うこととしている。