「平成24年度(第14回)支部総会の報告」
【日時】 6月9日(土) 13時30分~16時 (開場13時)
【場所】 松江市総合福祉センター
松江市千鳥町70 (しんじ湖温泉内)
- 総会次第
- 支部長あいさつ 景山敬二
- 日本ALS協会長尾義明会長メッセージ
- 来賓・顧問紹介
- 来賓代表あいさつ 島根県健康福祉部健康推進課 課長 丹藤昌治様
- 議長選出
- 議案審議
1)役員変更・役員任期満了について
2)平成23年度事業報告
3)平成23年度会計報告・会計監査報告
4)平成24年度事業計画案
5)平成24年度予算案
6)本部総会の報告
7)その他 - 議長解任
- 休憩・座席転換
- 交流会次第
- 司会者自己紹介 島根県臨床心理士会 土江正司様
- あいさつ 松江保健所所長 竹内俊介様
- 自己紹介
- フリートークと助言
- 記念撮影
前日に中国地方の梅雨入りが発表された6月9日、窓外に宍道湖と松江城を望む松江市総合福祉センターにて支部総会が開催されました。心配された雨も、集合と解散時には上がり、運営委員一同ホッと胸をなでおろしました。
島根県立大学出雲キャンパス 地域連携ステーションの小池由季子様の司会により、この一年間で亡くなられたALS患者さんのご冥福を祈る黙祷から始まりました。
澤副支部長を議長に選出しての議案審議では、いずれも事務局提案を承認いただきました。
総会後の交流会では臨床心理士 土江正司様の司会のもと、7組の患者家族(患者3名・家族6名・遺族1名)と参加した行政担当との意見交換、医療関係者からのアドバイス、また、参加した介護職や学生さんからも活発に発言があり、あっという間に閉会の時間を迎えました。
記念写真の後、再会を約して解散となりました。次回は出雲市での開催を予定しています。本来は、何年に一度は県西部でも開催できればいいのですが、西部在住の運営委員が不在な現状です。運営委員は患者や家族に限りませんので、支部活動をお手伝いいただける方がいらっしゃいましたら事務局までご連絡下さい。
総会の案内には、松江保健所はじめ県内各保健所の担当の皆様にご協力いただきました。当日の運営は、島根県立大学出雲キャンパスの皆様にお手伝いいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。
支部長挨拶
本日は多数のご出席、ありがとうございます。ご来賓、顧問の皆様、お忙しい中ご臨席賜り、御礼申し上げます。
患者、並びにそのご家族の皆様、日々健やかにお過ごしでしょうか。ご支援いただく皆様、ありがとうございます。
さて、先月22日に開業した東京スカイツリーは、連日、報道されており、皆様も一度は行ってみたいとお思いではありませんか。吉賀町出身の彫刻家で、現グラントワの館長の澄川喜一氏がデザイン監修されたことで、島根県民にもグッと身近に感じられます。
スカイツリーは地震対策に日本の伝統建築の工法が用いられているそうです。五重塔などに見られる心柱(しんばしら)がツリーの中心にもあるそうです。心柱と塔本体は構造的にはつながっておらず、地震の際には、心柱と本体が別々に揺れることで互いの揺れを吸収しあい、倒壊を防ぐそうです。これが一体であれば、揺れにひとたまりもなく、何百年前のあの優美な姿を私達が目にすることはなかったでしょう。
難病と付き合いながら生きていくには、強い信念が必要です。しかし、「ガンバレ!」や「しっかりして!」だけでは患者は堪りません。いわば、心柱と塔本体が頑丈にくっつけられた状態で、心の揺れに耐えられません。患者が心柱を揺らしているときには、たまに共感して下さい。身近な人の共感ほど揺れを静めるものはありません。とくに告知間もない不安と混迷の時期には、常に心が揺れています。家族や周囲の人たちとの心のふれあいによって徐々に揺れ幅が小さくなっていくと思います。しなやかな、かつ、したたかな心を持ちましょう。
先日、100歳で亡くなられた映画監督・新藤兼人氏の生前の言葉を紹介します。『生きている限りは、生き抜こう。』
最後になりましたが、本日の運営をお手伝いいただきました松江保健所・島根県立大学出雲キャンパスの皆様に厚く御礼申し上げます。
日本ALS協会島根県支部 支部長 景山敬二
代読 島根県立大学出雲キャンパス 大国奈津希
日本ALS協会 長尾義明会長メッセージ
日本ALS協会 島根県支部
支部長 景山 敬二 様
日本ALS協会 島根県支部 平成24年度 年次総会を祝す
新緑まぶしい季節となりました。元気な人は頑張れ、頑張れと言って励ましてくれますが、自分に言って、自分自身にも頑張る気ですよ。そう、私たちの病気は人のためにもなっていることを誇りに思いましょう。
難病患者は自分のことを中心に考えがちですが、自分よりもっと過酷な人がいることを、常に頭において考えると、視野が広くなりますよ。それには人との交流が必要で、人のために何かをしてあげてください。私も約11年間で千枚の絵をかきあげました。下手な絵ですが、何人かの人の役に立ちました。お礼を言われると、また描く意欲も湧くものです。
ALSは、確かに過酷で残酷な病気です。人間には、皆持って生まれた欲望がありますが、例えば世の中が自分の思うようになったとしたら、どうでしょうか。お金は何千億もあり、恋人は何百人もいるし、欲しいものはトラックで運んでくるし、こんな待遇に成れば、心貧しい人になりませんか?病気が治ってほしい、お金が欲しいと思う。こんな欲望があるからこそ、人間寒くても暑くても辛抱して、生きていけるものではありませんか。今の日本は裕福と違いますか。戦争に負け、焼け野原の日本をここまで築いた日本人魂に感謝します。ALS患者も同じです。今は病気を憎み、苦しんでいますが、今にきっと笑える日が来ると、私は信じています。今、尊厳死の問題が起きていますが、常に自分の意思をしっかり持ち、みんなで力を合わせていく時です。豊かさはどこにもありません。自分自身の心の中にあるものです。
日本ALS協会は会員を募集しています。本部は常に厚生労働省等へ出向き働きかけており、患者の声を行政に届けるために会員の増強が必要ですので、自分たちの問題として取り組んでほしいと思います。
末筆ながら、皆様のご健勝をお祈りし挨拶に代えさせていただきます。
平成24年6月9日
日本ALS協会会長 長尾義明
ご来賓・顧問紹介
【来賓】
島根県健康福祉部 健康推進課課長 丹藤 昌治様
松江保健所所長 竹内 俊介様
島根県議会議員 白石 恵子様
島根県議会議員 角 智子様
松江市議会議員 斎藤 菊市様
松江市議会議員 川島 光雅様
まつしま脳神経内科クリニック院長 松嶋 永治様
太田脳神経外科クリニック院長 太田 桂二様
島根県臨床心理士会 土江 正司様
全国パーキンソン病友の会島根県支部 事務局長 黒田 一夫様
しまね難病相談支援センター長 糸賀 浩之様
【顧問】
島根大学学長 小林 祥泰様
島根県看護協会訪問看護ステーションやすらぎ所長 加藤 典子様
島根県立大学看護学部教授 加納 尚之様
役員名簿
昨年の総会後からこれまでに、事務局に10名の運営委員より辞表が提出されました。それぞれに事情があり、やむなしと判断し受理いたしました。新たに谷田佳和子さんを運営委員に任命する案が執行部よりありました。また、支部長はじめ役員の任期二年が経過しており、今年は改選の年となっております。掲載の役員が承認されました。
今の状況では支部活動に差しさわりが生じることも考えられます。 会員の皆さんの中で、お手伝いいただける方がおられましたら、ぜひお申し出下さい。
平成23年度事業・会計報告
事業報告
04/16 難病支援チャリティーコンサート松江後援 県立美術館ホール
04/17 ALS支援チャリティーコンサート益田後援 グラントワ小ホール
05/21 協会総会 東京 出席・谷田
05/28 運営委員会 谷田宅
06/04 H23年度(第13回)総会 講演会 患者・家族交流会 出雲保健所
06/11 浜田地区患者・家族交流会 浜田医療センター 13名
07/16 支部代表者会議 東京 出席・谷田
H24
02/20 H23年度第2回患者・家族会(全県的)交流会
しまね難病相談支援センター 出席・松浦
02/29 運営委員会 松江赤十字病院
03/03 難病医療連絡協議会 出雲保健所 出席・谷田
03/15 JALSAしまね15号発行
*日本ALS協会による東日本大震災ALS義援金募金箱をチャリティーコンサート・支部総会会場に設置 06/08 合計 \28,003 協会本部募金口座へ振り込み
平成24度事業計画案・予算案
事業計画
患者・家族の交流会の開催
(患者訪問、ピアサポートを含む)
地域社会への病気と療養環境の啓発
(チャリティーコンサートの後援、報道対応など)
総会・学習会・相談会の開催
各種難病団体との交流
情報の発信
(会誌「JALSAしまね」の発行、ホームページの更新)
運営委員会の開催
その他
協会総会の報告
5月26日に東京で開催された協会総会に、支部を代表して谷田副支部長が出席しました。当日の決議事項のうち、当支部に関連する以下の三点が事務局より報告されました。
これまでの任意団体から一般社団法人 日本ALS協会への組織変更。
鳥取支部が10月に設立されること。
毎年、東京で開催していた支部代表者会議を、今年は各地域ブロックごとで行うこと。当支部は中国ブロック。日程については調整中。
交流会の詳しい様子は、後日、報告いたします。
(2012/07/05 景山敬二)